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東日本大震災から8年

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昨日で、東日本大震災から丸8年が経ちました。

この8年を通じて感じ続けてきたことは、

そこには実に多様な価値観とそれぞれの生き方があるという現実。
複雑に絡み合い、多くの矛盾を抱えた雑多な問題が山のように在るという事実。

復興と風化、風評と実害、絆と軋轢。
支援と利権、公正と偏向、真実と虚実。


それ等はみな表裏一体であり
どれかひとつで、語ることはできないはずが、
被災地の内外問わず何故か、
自分は「被災地の代弁者」だと思っている人の多さと、
自身の主義主張が絶対的正義だと思っている人の多さ…。


私達は「被災地の誰か」の代弁者になることはできても、
「被災地みんな」の代弁者にはなれず、
目耳にすることは、
「そこに在る事実の一側面」であって、
「そこに在る事実のすべて」ではない


と私はいつも思っています。

例えば、私たちが日常生活の中で、
自分の住む地域の全住民の詳細を把握できないことが当たり前であり、
その地域住民みんなが全く同じ価値観、生き方にはなり得ないことと同じように。

原発問題に関して言えば、

「安心・安全」「復興推進」「風評払拭」こうした優しく明るい前向きな風潮が
かえって心の負担になっている人達もあれば、
「懸念・危険」「避難推進」「実害直視」という真実追及思考の姿勢が
心の負担になっている人達もあるのです。

『なんだか、ここに住んでいて、住むからには無駄な被曝はしたくない、
子供にもさせたくないと思ってできる範囲で対策をしたくても、
安心安全、風評払拭、復興推進の風潮で、
日々感じる不安を口になかなかできなくなり、
マスクをすることも、気になることを聞くのもタブーみたいで苦しい。
よく食品で中国産は危ないとか、残留農薬がどうのとか、
発ガン性物質が入っていたとか気にする人がいたり、
人体に影響は無いレベルでもメーカーが回収したりすることもあるのに、
なんで他地域より明らかに線量高いとこに住んでて、
不安に感じるのが害悪なの?
人体に影響無ければ子供のこと気にするのは神経質なの?
不安を伴うとしても、どんな小さな事実でも知っておきたい。
だって、何かあったときには誰も責任とれないの解るし。
安心安全風評払拭って言うのは共感しやすいし、
良いことに感じるだろうけど、
そこに住まなきゃならない自分たちの複雑な現状も知って欲しい。』


『真実がどうかなんて、知りたくもない。
危ない、本当はこうなんだって情報をいくら知らされたところで、
色んな事情で避難なんかできない自分からしたら、
ここで生活せざるを得ないのだから、
むしろ、仮に危険があったとしても、目に見えないし臭わないんだし、
知らずに今を精一杯楽しみながら暮らした方がずっと幸せ。
危険だ避難しろというのは簡単だけど、
そこで暮らさなくてはならない選択肢しかない限り、
それがもし事実でも、
知ってしまったらその不安と隣り合わせに
毎日悔しさや恐怖を抱えて生活しなきゃならないわけだ、
そんなの苦痛なだけでしょう。
ここで生きるしか選択肢の無い人のことも考えてほしい。』


これはどちらも私が個人的に関わりのある人達のことばです。

どちらの気持ちも、とてもよく解ります。


温かな善行が必ずしも人を癒し救えるわけではなく、
同様に、真実を知らせることもまた、
必ずしも全ての人を守り支える絶対的正義にはなり得ない



のだということを、私達は忘れがちです。


大切なのは、

自分の知る世界は小さく、100%なんてあり得ないのだ

ということを忘れずに、これからも目を向け、
それぞれが考えてゆくことなのではないかと、
私は思っています。

新たなる1年が、
様々な決断をしながら歩む人々にとって
心穏やかなものとなることを、心から願っています。



2019.3.12
TEMU+TEMU

テーマ : 伝えたい事
ジャンル : ブログ

tag : 東日本大震災 福島 避難 復興 避難者 原発事故

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