警戒区域内における被災ペットの集中保護の実施が行われます。

本日2/29に環境省から報道発表資料として正式な詳細が発表されました。
今回の保護活動は明日3月1日~19日までの間に、
計3回実施される予定です。

1つでも多くの『命』が救われることを、切に願います。


このblogでも何度か取り上げてきましたが、
原発事故後、多くの動物達が警戒区域の中に取り残されました。
初期の頃は動物愛護団体の方や、多くのボランティアさんが、
危険を覚悟で必死の保護活動を行っていました。
その後、震災から2か月経過した5/11に、
ようやく国や県もペットの保護を実施するに至りました。


ある子達は群れをなし、ある子は鎖につながれたまま、
ある子は閉め切られた室内に残されたまま、
ある子は自由の身になったにも関わらず、
ひたすら飼い主不在の家を守り続け。
多くのペット達が餓死をし、
あるいは放たれた他のペットに襲われ・・・、
本当に本当に過酷な状況の中で、
多くの命が失われてゆきました。
保護されたにも関わらず、飼い主との再会を果たせぬままに
旅立った子も沢山いました。
多くの方の努力で、救われた命もたくさんあります。
愛する家族の元へ戻ったものも、
新しい家族の元へ引き取られていったものも、
もちろんたくさんあります。


それでも、今なお警戒区域には、
数百匹、一部では数千匹の犬猫が取り残されているとも言われています。
この1年近くの間に野生化した犬猫が自然繁殖をしているケースもあります。

警戒区域においては、被災者の救出すらままならず、
他の被災地とは異なり、多くの方が、
助かったかもしれない多くの方が、
取り残されたままとなりました。
そういった中での動物保護に批判的な声があったことも確かです。
けれど、昨年11月17日の記事でも触れましたが、


誰かにとっては『ただの動物』『ただの家畜』であっても、
それは、誰かにとっては『愛する家族』であり、『心の支え』なのです。




このブログの左上にあるカテゴリの最上段に、
被災動物情報というものがあり、警戒区域に残された動物に関する記事もあります。
下のリンク先情報と一緒にもう一度、警戒区域に残された動物たちに
目を向けていただければと思います。


環境省:警戒区域内における被災ペット(犬及び猫)の保護活動の実施について(お知らせ)
平成24年2月29日
集中保護活動の実施についての詳細です。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14906

福島県動物救護本部
http://www.pref.fukushima.jp/eisei/saigai/kyuugoindex.htm
福島県・郡山市・いわき市・社団法人福島県獣医師会・福島県動物愛護ボランティア会で構成されており、被災動物の支援全般を行っています。

新装開店 お庭にようこそ
原発地域で保護された動物たちのリスト集を制作配布されているサイトです。複数あるネット上での情報をまとめてあるもので、リスト集はサイト上で閲覧できるデジタルブック形式のものと、PDFでダウンロードできる形式の2種類があります。
http://onyawan.blog93.fc2.com/

テーマ : 東北地方太平洋沖地震
ジャンル : ニュース

野生鳥獣における原発事故の影響

animal_baird.jpg
※上図は2/13現在までに各県より公表されているデータ及び社団法人 大日本猟友会の資料を元に作成しています。


(ここのところ、あまりに多忙でブログ更新が滞っていました、すみません・・・。)


原発事故後、私が聴講した野鳥に関わる講演の最後の質疑応答の際、
講師である大学教授に、『野生鳥獣への放射能の影響をどうお考えですか?』
という質問があがりました。その時、その教授の方曰く、

『自分達野生鳥獣に関わる研究者は皆、1日も早い調査を望んでいる。
しかし、国が渋ってなかなか許可が出ない。』


というような内容の回答をされていました。
放射性ヨウ素など、半減期の短いものがあるので、
より迅速な調査をすることが、より正確な影響解明につながるからです。
それからほどなく、国は野生動物への調査開始を発表しましたが、
多くの専門家の方々は、もっと早い段階からの調査を
望んでおられたのではないかと思います。
(先月末には環境省が動植物の生殖や発芽などへの影響についても、
調査することを明らかにしています。)

現在、福島県をはじめ東日本の各県で行われている
野生鳥獣内部被爆モニタリング調査結果をグラフにまとめました。

上図を見ていただければ分かりますが、
福島県では他県よりもはるかに多くの検査が行われており、
検査実施数が各県によってまちまちなので、一概に判断することはできないものの、
基準値超えの数が福島は突出していることが分かります。
今までに検査された216件の内、
暫定基準値超えは約43%にあたる93件で、
さらに、その内47件は1,000Bq/kg超え
中でも11月に公表された二本松市のイノシシからは、
暫定基準の29.2倍にもなる14,600Bq/kg,
12月公表の平田村のイノシシからも、26.6倍にあたる13,300Bq/kgという、
非常に高い数値が検出されています。
対象鳥獣別の結果としては、捕獲頭数が圧倒的に多いことを差し引いても、
地表面で生活しているイノシシの内部被曝が最も大きいようです


多くの野生動物が内部被曝をしているという事実は、
それはそのまま、彼等が暮らす野山の現状を表しています。



今回の原発事故では、警戒区域のミミズから2万Bq/kgという
高濃度の放射性セシウムが検出され、
今月初めには、東京農業大学の調査により、
樹木が樹皮だけではなく内部にまで
数百~数千ベクレルという高濃度の
放射性セシウムが浸透していることが、明らかとなりました。

近年様々な開発・開拓により、野生鳥獣の生息環境は年々厳しさを増していましたが、
それでも、東北地方には豊かな自然が残されていました。
その自然とそこに生きる生き物たちに、今何が起きているのか。
私たちもこの事実に目を向けてゆかなくてはならないのではないでしょうか。


岩手県:野生鳥獣肉の放射性物質調査結果について

http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?of=1&ik=0&cd=34949

福島県:野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果

http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;野生鳥獣

茨城県:野生鳥獣の放射性物質検査の結果について
http://www.pref.ibaraki.jp/kankyo/03chojyuhogo/shuryo_hosha_kensa.html

栃木県:野生鳥獣の放射性物質モニタリング調査結果

http://www.pref.tochigi.lg.jp/kinkyu/d04/houshanou_choujuu.html

社団法人 大日本猟友会:日猟トピック

常に最新の野生動物の放射性物質検査結果情報が公開されています。最新トピックにアクセスすると、これまでに公表された調査実施県全ての野生鳥獣の肉の放射性物質検査結果をPDFでダウンロードできます。
http://www.moriniikou.jp/index.php?catid=8&blogid=4

動物たちの命。



ここに1枚の写真があります。これは被災犬ではありません
これは今から14年程前に私が捨て犬・捨て猫に関する調査をしていた時、
保健所で撮影をしたもので、
撮影翌日この子達は最終処分場へ送られて行きました。
その保健所には1日ずつ移動させられる7つの部屋がありました。
初日の部屋の子達は人を見ると尻尾をふり、与えられた餌を良く食べていましたが、
最終日の部屋の中にいた犬は、黙ってただじっと私を見つめていました。
そしてその前には皿に盛られたまま、まるで手をつけることなくおかれた餌がありました。
その時の担当者の言葉を私は今でもはっきりと覚えています。


「犬も分かってるんですかね。この部屋にいるのは、もう大抵餌出しても食べないんですよ。」


調査をした平成9年
その年の全国年間殺処分頭数は、犬約22万頭、猫約29万頭
それは、1日の平均で見ると、
犬約600匹、猫約790匹が毎日処分されているという途方もない数値でした。
近年その数はかなり減少しましたが、未だ犬猫合わせて年間30万頭近くが処分されています。


今、福島の警戒区域では

多くの命が果て、未だ多くの命が取り残されています。


所詮本能だけで生きてる動物なんか。
たかが動物にかける金があったら人間にまわせ!
そんな声もあります。
人の価値観は様々、それもひとつの意見です。
しかし、上述したように動物達は時に自らの運命を悟り、
『食べる』という生きる為に必要最低限の本能すら捨て去ることがあるのです。
今警戒区域に残された動物達は、まだ生きる戦いをしています
幸いなことに、保護された被災動物達は通常の捨て犬達のように、
処分はされずに保護が継続されています。
そして、様々な事情から動物を置き去りにせざるを得なかった飼い主達もまた、
それぞれの思いと対峙されています。

誰かにとっては『ただの動物』『ただの家畜』であっても、
それは、誰かにとっては『愛する家族』であり、『心の支え』でもあります。




smile to heart 希望の牧場 ~ふくしま~ farm sanctuary Project
以前、警戒区域の家畜達の記事でご紹介しましたが、高邑勉衆院議員をはじめ、警戒区域内で今も必死に家畜の飼育をされているエム牧場さんや、アルピニストの野口健さんなども参加する『希望の牧場~ふくしま~プロジェクト』の公式ブログです。
http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/
・くるみちゃんとリーちゃん
震災から6ヶ月、小さな体で必死に生きたミニチュアダックスフンドのくるみちゃん。飼い主さんと再会することなく、永い眠りにつきました。
http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/blog/2011/11/post_f7ab.html


『犬猫救済の輪』動物愛護活動ドキュメンタリー:
続「弁慶&おかめちゃん」8か月ぶり飼い主さんとの再会、お迎えです。

飼い主さんと犬たちがどれほど互いに再会を望んでいたかがよく分かる記事です。
http://banbihouse.blog69.fc2.com/blog-date-20111114.html#

テーマ : 動物保護
ジャンル : 福祉・ボランティア

警戒区域のペット達。

環境省が福島県と協力し、住民の一時帰宅と連動させて、
初めて警戒区域内のペットの保護をしたのは、
震災から既に2ヶ月が経過した5月11日のことでした。
それから住民の一時帰宅が一巡する8月26日までの計55回の保護活動により、
犬302頭、猫190頭が保護されました。
9月1日以降は、住民の一時帰宅に関わらず、環境省と福島県とが
引き続き保護活動を行っています。

しかしながら、16日付けの読売新聞の報道によると、
区域内の飼い犬登録数は約5800匹で、
今までにボランティアによって保護されたものや、
死んだ犬を差し引いても、数百匹が区域内にいるとみられ、
犬たちの野生化も深刻な問題となっているとのことです。
また区域内で放浪する犬達の中では、
新たに子犬も生まれているとの情報もあり、
区域外で感染症にかかった犬による病気の蔓延なども、
懸念されているということです。

原発事故直後,まだ避難区域指定であった頃に
多くのボランティアの方々が、
激しい余震の続く中、危険を承知で、
必死の救護救援活動を行うと同時に、
警戒区域内の動物の保護を強く強く訴えていました。
賛否両論あるかもしれませんが、
時に批判にさらされながらも、必死で保護に奔走していた
ボランティアの方々がいなければ、
今、警戒区域内ではもっと多くの犬たちが野生化していたと思います。

こうなることは、分かっていたこと。遅すぎる。
そう感じられている方も多いのではないでしょうか。
しかし、対応の遅さを今いくら責めても、
犬たちの保護頭数が突然増えるわけではありません。

例え1匹でもそこに救われる命があるなら、
今、何よりもそれが大切です。



『犬猫救済の輪』動物愛護活動ドキュメンタリー

原発周辺地域での動物救出などを行ってきた、川崎市を中心に活動されている愛護団体さんです。保護後の里親探しや、その後の様子などの記事も掲載されています。
※今週末の17日(土)・18日(日)・19日(月)の13時~17時に被災猫を含む里親会実施されるそうです。詳細はHPでご確認ください。
http://banbihouse.blog69.fc2.com/

NPO法人 動物愛護団体「エンジェルズ」の活動日誌
原発周辺地域での動物救出などを行うとともに、保護動物のお世話や里親探しをされています。被災して保護されたものの亡くなってしまった犬、家族のもとへ戻れなかったペット、愛情深い里親に引き取られていったものや、飼い主と再会したもの、様々な被災動物たちの情報が掲載されています。
http://teamangels.blog89.fc2.com/

環境省:東日本大震災への対応-被災ペット対策の状況
環境省が震災発生から現在に至るまでに行っている被災動物対応に関する情報が御覧いただけます。
http://www.env.go.jp/jishin/pet.html

緊急災害時動物救援本部:どうぶつ救援本部

財団法人日本動物愛護協会、公益社団法人日本愛玩動物協会、社団法人日本動物福祉協会、社団法人日本獣医師会で構成される被災動物の情報サイトです。
http://doubutsukyuen.org/


テーマ : 被災動物
ジャンル : ペット

警戒区域の家畜達

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福島第1原発の爆発事故により、そのほとんどが取り残されたままの家畜達。
その一部は飼主自身が放したり、ボランテイアなどが飼主の許可を得ず放したことで
野生化したり餓死したりしており、
生き残ったものに関しても、政府決定により、
農家の同意を得たものから殺処分が行われています。
今、そういった家畜たちを救おうという動きが起きています。

どうせ屠殺される運命だったのだから、とか、
自分達も牛や豚や鳥を食べているのに偽善だとか、
そういった意見も、もちろん存在すると思います。

私自身かつて捨て犬捨て猫の調査をした経験がありますが、
原発に限らず、毎年多くの『命』が身勝手な理由で殺処分になり、
目を覆いたくなるような虐待の現場が今も存在しています。
例えば東京の城南島は飛行機鑑賞のスポットやキャンプのできる場所として知られていますが、
そこに動物達の最終処分場があることを知っている人はあまりいないと思います。
そのように、原発問題の裏で、
今日も人知れず失われてゆく『命』は救われないのになぜ?という
疑問を持つ人もいるでしょう。

そして、畜産農家の方々の中にも、
余計なことをするなという方もいらっしゃると思います。

全ての人が100%満足できる答えも、100%正しい答えも存在しません。

しかしながら、警戒区域での家畜達の惨状は目に余るものがあり、
手塩にかけて育ててきた家畜が誰の役に立つこともなく野垂死に、
あるいは殺処分されることに反対されている畜産農家の方々もいらっしゃることを思えば、
可能な限り生かす『命』があっても良いのではないかと思います。

また、学術的な側面からも、警戒区域の家畜達を生かし、
その経過観察によって今後の放射能汚染対策に活用しようという動きもあります。
低線量の放射線被曝に関するデータが世界的にほとんど無いといわれる現在、
動物たちの命を守ることと同時に、未来の命を守る為にも、
今、諦めずにこの問題と対峙することも必要なのではないでしょうか。


毎日jp:サンデー時評:牛を殺さない「希望の牧場」構想
岩見隆夫氏による希望の牧場に関するコラムです。高邑勉衆院議員による『希望の牧場』構想の立ち上げの経緯などが紹介されています。
http://mainichi.jp/select/seiji/iwami/news/20110622org00m010018000c.html

smile to heart 希望の牧場 ~ふくしま~ farm sanctuary Project
先月27日に立ち上がった高邑勉衆院議員をはじめ、警戒区域内で今も必死に家畜の飼育をされているエム牧場さんや、アルピニストの野口健さんなども参加する『希望の牧場~ふくしま~プロジェクト』の公式ブログです。
http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/

たかむら勉ブログ

高邑勉衆議院議員のブログです。民主党の議員さんではありますが、『希望の牧場』の構想など、生き物の命や畜産の現場に添って懸命に活動されていらっしゃいます。
http://www.takamura-tsutomu.com/

野口健公式ブログ:福島第一原発、20キロ圏内の世界
世界の山々に挑み続けているアルピニストの野口健さんの7月30日の記事です。警戒区域に残された動物たちが辿っている凄惨な現実が克明に記載されています。※非常に辛く酷な画像があります。厳しいと思われる方は画像は御覧にならない方が良いかも知れませんが、これは間違いなく存在した現実です。
http://blog.livedoor.jp/fuji8776/archives/52166029.html

福島県警戒区域内動物救援獣医師チーム VAFFA311

獣医放射線学教育研究会事務局長の夏堀雅宏氏を筆頭に、緊急災害時動物救援本部および福島県獣医師会、各都道府県獣医師有志で構成されている団体です。警戒区域内の家畜及びペットの命を救うための活動をされています。
http://vaffa311.com/index.html

テーマ : 被災動物
ジャンル : ペット

被災地全ての明日のために

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震災チャリティポストカード
チャリティポストカード1枚158円の内80円を直接被災各県の自治体及び支援・救護団体等へ、責任をもって寄付させて頂きます。(残り78円は、各店舗様への委託販売手数料や、印刷費等に充てております。)         *詳細はリンク先を御覧下さい。             *集まった寄付金は2000円毎(25枚分)に送金致します。
被災動物救援サイト
東日本大震災にて被災したペットの捜索・保護情報や、救援・義援金募集など様々な情報が掲載されています。小さな命を救う為に是非御協力ください。
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